一度は、その名前を耳にしたことがある方も多い龍安寺ですが、予備知識なしに行くと「なんか狭い庭」と何を見ていいか分からず、戸惑ってしまう方が多くなります。
そこで、ここでは龍安寺の 5つの見どころをご紹介します。

見どころ1:四季折々に変化する石庭

龍安寺最大の見どころは、なんといっても石庭です。海外からも多くの観光客が訪れるといわれている石庭は、四季折々に変化する美しい景色を楽しむことができます。
特に石庭にかかる枝垂れ桜は自然が生み出した芸術作品!

真っ赤に染まった紅葉との組み合わせが幻想的。  青もみじも綺麗です。

見どころ2:石の数

龍安寺に訪れた際に、ぜひ数えていただきたいのが庭に立ち並ぶ石の数です。ちなみに石の数は全部で15個。15個全て確認できましたか?庭をどの角度から眺めても必ず1個の石は他の石に隠れて見えないように作られているのだとか。

見どころ3:方丈内部から見る

龍安寺に行くと廊下に座って石庭を眺める人が多いですが、実は、この庭は部屋から立って見るために作られたといわれています。
方丈内部から立って見ると、15個全ての石を見ることができる地点があるといわれています。

見どころ4:侘助椿 

方丈の東庭の横には、豊臣秀吉が絶賛したといわれる日本最古の侘助椿があります。こちらも龍安寺の見どころの一つ。

2月上旬から3月末が見ごろといわれています。

見どころ5:鏡容池・おしどり池 

現在は石庭が非常に注目されている龍安寺ですが、かつては石庭よりも鏡容池の方が有名だったといわれています。 おしどりの群れが遊ぶ光景がよく見られたことから「おしどり池」の通称でも親しまれています。


龍安寺の謎「石庭」

龍安寺には4つの謎が隠されているといわれています。ここでは、その4つの謎に迫ってみます!

刻印の謎

龍安寺の庭が作られたのは室町時代といわれています。しかし、作者は誰か?ということは実はハッキリしていません。寺を創建した細川勝元?絵師の相阿弥?茶人の金森宗和?

そんな謎を解く鍵となるのが、庭石に刻まれた「小太郎・口二郎」という刻印。ですが、これも作者を断定する材料にはならないのだとか。

作庭の謎

龍安寺の石庭は左程大きくありません。この狭い空間に作者は何を託したのでしょう?「虎の子渡しの庭」「七五三の庭」「心の字を配石している」などともいわれています。
しかし、庭を作った作者の意図は未だにハッキリしていないのだとか。ぜひ自由な気持ちで鑑賞してみてください。

遠近の謎

水平な作りになっているように見える石庭ですが、実は、左奥が低くなっています。これは、排水を考慮した工夫だそうです。又、西側の壁は手前から奥に向かって低く造られています。これは視覚的に奥行を感じさせるための工夫です。遠近法を利用した高度な設計手法をぜひ楽しんでください。

土塀の謎

石庭を名画と例えた時、額縁となるのが、土塀です。高さ1m80㎝の土塀は、油土塀になっており、長い年月を耐えるだけの堅牢な作りになっています。この土塀に高低差があることで、遠近感を感じることができるのだとか。
ちなみに高低差は最大で50センチにもなるんです!廊下から見ると、全く気付かないというのにも驚かされますね。
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